利用にあたって、自分のあらゆる個人情報を「預ける」必要がある情報銀行ですが、だからこそその信頼性や安全性が気になります。では、何を基準に信頼性を量るのか、最低限チェックすべきポイントや注意点をまとめます。
安全性が高い情報銀行の特徴
まずは利用する前に確認すべきポイントを紹介します。
「情報銀行認定」を受けているか
各社の情報銀行サービスの安全性などを審査して認証する「情報銀行認定」という仕組みがあります。国の検討委員会で示された方針をふまえて、民間の団体が安全性などを審査する仕組みです。
情報銀行を始めるには免許や申請などは必要無く、また「情報銀行認定」を得ることも必須ではありません。
だからこそ、第三者の目で審査を経ていることで信頼性が高まります。情報銀行を利用する際は、認定を受けているか、またどの機関が認定しているのかを最低限確認するようにしましょう。
情報銀行認定とはどんなものか
認定を受ける基準を簡単に紹介します。
国の検討委員会で示された方針によれば、認定制度による認定を受けるにはまず企業としての健全性(財務基盤など)から、情報セキュリティに関する技術的な要件まで様々な項目があります。
実際の認定でどの程度厳しい審査が行われるのかは不透明な部分がありますが、少なくとも認定を受けられない情報銀行は信頼性が無いと判断できるでしょう。
認定を受けたからといって「絶対安全」ではない
外部機関による認証を受けているからといって、情報銀行が情報流出を絶対に起こさないと言い切れるわけではありません。昨今は国家が関与した大規模なサイバー攻撃も世界中で続発しており、日本の情報銀行もそのターゲットとなる可能性は否定できません。
情報銀行を利用するにあたっては、提供する個人情報を自分自身の判断で取捨選択することが可能です。漏れて困るような個人情報は、最初から提供しないようにするなどの自己防衛も必要です。